BCP策定手順の一例

 以下はプロジェクトの流れの一例です。尚、ある事項を概定した後、次のフェイズに進みその検討結果により前のフェイズに戻り決定、また次に進む、といったフェードバックを繰り返すこともあります。

 南海トラフ巨大地震や首都直下地震など国家レベルで甚大な被害が想定される災害対処の計画策定では、特に社員(及びご家族様)の安全確保、対策本部の運営、帰宅困難者対応などを決定するためのフェイズを設けます。

Phase0 準備段階
・ クライアント様にかかる現状(既存の計画、安否確認などのシステム含む体制、課題等)の把握、認識共有
・ プロジェクトの目的・目標、工程等決定
・ プロジェクトチームの編成
Phase1 方針事項の検討・決定
・方針事項(計画の目的(何のために)、スコープ(期間、対象とするリスク、機能等どの範囲で)等)決定
・計画の骨子決定
Phase2 被害想定の検討、認識の共有
・対象とするリスクによる被害想定一般
・クライアント様の人、施設、機材などへの被害の想定
Phase3 事業(業務)影響分析(Business Impact Analysis)
・重要業務の決定、業務の優先順位付け
・業務分析の実施、最大許容停止時間、目標復旧時間・量・クオリティの決定
・重要業務遂行のためのリソース明確化 など
Phase4 リスク分析・評価(Risk Assessment)
・リスク評価基準の作成
・リスクアセスメントの実施、対処しなければならない重要業務の明確化
Phase5 対策・運用の検討、検討/BCPの基盤の検討・決定

・戦略の決定
・重要業務の目標復旧時間・量・クオリティ達成のための対策、運用検討
・重要業務遂行のためのリソース確保のための対策、運用
・コミニケーション、モニタリング、訓練などのルール化
・ カルチャー醸成のためのルール化 など。
Phase6 文書への落とし込み、計画の周知
・事業継続計画(BCP)の作成
・対策整備計画の作成
・説明会、研修等の実施

計画策定後は、体制構築のため

・研修、訓練、演習→

・モニタリング、アセスメント→

・計画などの改善、アップデート

のサイクルを回しましょう!