【危機管理 海外安全ニュース】イラン・イスラエル紛争緊迫化で自衛隊機派遣

海外安全 危機管理:防衛大臣、邦人退避のため自衛隊機派遣を指示

ニュース:

・本日19日、防衛大臣は、外務大臣の要請を受けて(法制上、自衛隊が独走しないようにとの趣旨もあり外務大臣の要請に基づき行動するようになっています。)、自衛隊輸送機2機をジブチに派遣するように指示しました。

・イランとイスラエルの空港は閉鎖されているため、退避する邦人は陸路で隣国に移動したのち輸送機に搭乗という流れになりそうです。

コメント:

・自衛隊は、高性能の航空機を含めとする多種多様の装備品や、高度な作戦遂行能力を保有していますが、日本から遠く離れた中東地域で行動することは容易ではありません。様々なリスクを踏まえて整備、代替手段等のバックアップ体制を整えてから行動します。そういった意味からもジブチに自衛隊の拠点を保持していることは大きな意義があります。

・すでに、イラン・イスラエルは激しい交戦状態にあり、その空域はドローンを含む軍用機やミサイルなどが飛び交っており非常に危険な状態にありますので陸路で移動したのちピックアップとなると思います。自衛隊機の派遣が遅い、とのご意見もありますが、自衛隊は政治サイドからの命令・指示があってはじめて行動しますので遅いのは政治判断と言えるでしょう。(了)