【防災 BCPニュース・コメント】南海トラフ巨大地震の経済被害額は最大1466兆円
防災 BCP:土木学会、独自に試算し復興までの約22年間で最大1466兆円に上ると発表
ニュース:
・先般6月11日、土木学会は、南海トラフ巨大地震が発生した際の経済的な被害は、復興までの約22年間で最大1466兆円に上ると発表しました。内閣府が本年3月に発表した新被害想定では資産被害が225兆円とされていますが、土木学会は長期の経済活動低迷などによる影響も含めて最大1466兆円と試算しています。
コメント:
・権威のある学会の試算ですが、2024年度の日本の国内総生産(GDP)は、約609兆3000億円ですので、気の遠くなるような数字です。
・土木学会は、道路や港湾、堤防、建物の公共インフラ対策に58兆円強支出すれば、経済被害は3割(396兆円)減る旨発表しています。
・ダメージコントロールのための投資、といった発想は日本ではあまり人気がないかもしれませんが、昨今のインフラ老朽化の現状も踏まえ、政府においてはインフラ対策を推進してもらいたいところです。