【防災 災害対応 BCPコラム】大雨、台風! 避難する際に注意することは?

・8月10日(日)現在、山口県や島根県などで大雨が発生し、一部の市町村で避難指示がでています。先般は、「津波からの避難 南海トラフ地震の災害対策」で津波からの非難について説明しましたが、これからは大雨や台風の季節。今回は大雨や台風において避難する場合の具体的な注意点などについて解説します。

大雨、台風が来る!あせらず、しっかり情報を確認しよう!

・南海トラフ地震などとは異なり、線状降水帯や台風の発生・接近は事前に察知可能です。前もってネット、テレビ、ラジオなどから情報を入手して、あせらず準備しましょう。

・もちろん、平素から水、食料、常備薬などの最低限のものを非常持ち出し袋などにいれて常備しておくことをおすすめします。

避難準備、そしていざ避難。避難移動は明るいうちに。

・まずは避難移動の目標となる避難場所を確認しましょう。通常市町村などから指定されている学校などが目標になると思います。そして自宅など今いる場所からの経路を検討しましょう。ちょっと遠回りになっても河川や用水路、アンダーパスなどは避けましょう。

・服装にも気を付けましょう。長靴は抵抗になるためおすすめしません。サンダルも足を保護できないのでNGです。スニーカーなどがよいでしょう。どうせ濡れるからと半ズボンがよい、と考える方がいるかもしれませんが、身体保護の観点から軽い長そで長ズボンをおすすめします。

・非常持ち出し袋などにいれる携行品は最低限にして極力軽くしましょう。巨大地震などと異なり長期間被災地のインフラが機能しないといった事態は可能性が低いため、避難所では水や食料が滞ることはないと思います。そしてリックなどを携行して両手はあけるようにしましょう。

・移動に際しては、単独行動は避けましょう。また、足元が見えない場合は、傘や杖などを利用して足元を確認しながら進みましょう。マンホールの蓋が外れていたり側溝が隠れている場合もあります。

車両か、徒歩か

・避難所までの距離、ご家族の状況など状況にも寄りますが、避難所が小学校など児童の徒歩圏内にある場合は徒歩での避難をおすすめします。普通車の場合、10cmの冠水でブレーキの利きが悪くなり、30cmでエンジンが影響を受け、50㎝で車両自体が浮く可能性があります。

・自宅など今いる場所が冠水していなくとも、経路上に用水路などがあって道路が10cm以上冠水している可能性がある場合、リスクは高いといえます。

安全第一で!