【海外安全 危機管理ニュース】「中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利80周年」記念にあたっての各種行事やイベント等に関する注意喚起 日本国外務省スポット情報発出中
ニュース:今年は先の大戦終結から80年目にあたります。日本国外務省から「中国政府は今年を「中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利80周年」の記念の年としています。中国国内では、今夏から秋にかけて、関連の映画及びドラマの放映、軍事パレード等、過去の日中間の歴史に関わる各種行事やイベントが実施されるため、反日感情の高まりに特に注意する必要があります。」として注意喚起がなされています。
・「外出の際には不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意し、安全確保に努めてください。特にお子様連れの場合には、複数人で行動するなど十分に対策をとるようにしてください。」
コメント:日本では毎年8月15日を「終戦の日」としていますが、日本が降伏文書に署名した翌日にあたる9月3日を「抗日戦争勝利記念日」と定めています。80年目にあたる今年は3日に北京において2万人以上の人民解放軍兵士が参加する「抗日戦争勝利80年軍事パレード」が大々的に行われる予定です。80周年に合わせた各種イベントは中国の国威発揚やいわゆる戦勝国との連帯感醸成を狙ったものと思われますが、反日感情の高まりも懸念されます。
・ある報道によると、現在上映中の南京事件を題材とした中国映画「南京写真館」が大ヒットしており、SNSの投稿には反日感情を示す投稿も多々見られるような状況だそうです。
・反日感情に起因する邦人をターゲットとした殺傷事件などが起こりやすい状況にあるといえ、現地在住の邦人、邦人旅行者などは厳に注意が必要です。(了)
外務省海外安全情報スポット情報:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2025C031.html