【海外安全 危機管理ニュース】9月3日、中国の「抗日戦争勝利記念日」にあたっての注意喚起  在中国日本国大使館からの注意喚起

ニュース:

🔷先般、外務省本省から「中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利80周年」記念にあたってのスポット情報が発出されましたが、8月27日に在中国日本大使館から同様に注意喚起がなされています。

「中国において、9月3日はいわゆる「抗日戦争勝利記念日」です。日中の歴史にかかわる日は、中国人の反日感情が特に高まりやすく、特に注意する必要があります。外出時には周囲の状況を常に注意し、可能な限りの安全対策に努めてください。」

🔷外出時の注意事項として以下が推奨されています。
・現地の習慣を尊重し、現地の方と接する際には言動や態度に注意する。
・日本人であることを明らかにするような行動(服装、日本語の使用等)は極力避ける。
・日中間の歴史にかかわる施設や多数の人間が集まる場所には不必要に近づかない。
・周囲の状況に注意を払い、少しでも不審に感じた場合は速やかにその場を離れる。
・身の危険を感じるなど急を要する場合は、躊躇することなく公安に通報する。

コメント:

・3日には北京において2万人以上の人民解放軍兵士が参加する「抗日戦争勝利80年軍事パレード」が大々的に行われる予定であり、ロシア大統領、北朝鮮最高指導者などもが列席することが伝えられています。

・「抗日戦争勝利」を祝うこと以上に、新たな世界秩序構築を企図している中でのプレゼンス誇示など政治的目的化している感が否めません。不健全な国威発揚の場となっている可能性もあります。

・これらは反日感情の高まりに拍車をかけ、在中国の日本人に対する暴力行為に結び付きやすい環境を作為しているとも言えます。これまで断続的に日本人が暴行、殺傷被害にあっています。その動機は明らかにはされていませんが、金品目的でないことは明らかでしょう。

・中国政府が、9月3日以降も、「抗日」を利用して不健全な国威発揚を図るのであれば、9月3日以降も在中国邦人は注意を継続する必要があります。

・現地大使館の「外出時の注意事項」に加え、防犯ブザーの携行、行動範囲のルートチェックなどを行うことを推奨します。ルートチェックは出発前に、地図上などで危険な箇所(例えば、人がたむろしやすいような広場がルート上にあるか、襲われた際の逃げ道はあるか、尾行されやすい箇所はあるか、など)や、退避ポイント(例えば、助けを求めることができる店舗など)、退避ルートなどを選定するとよいでしょう。

・弊社では、ミリタリースペックの安全対策を提供しています。ぜひご相談ください。(了)