【防災 コラム】氾濫危険情報、津波警報等発令による避難について
防災 コンサルタント
先週7月第2週、関東地方は大雨に見舞われましたが、東京都心を流れる目黒川も増水し、氾濫危険情報(警戒レベル4相当)が発表されました。
・氾濫危険情報(警戒レベル4相当)とは、自治体が避難指示を発令する目安となる情報で、とるべき行動として「避難指示が発令されていなくとも自ら避難の判断してくださいとされています。」
・自ら避難の判断をする際、気を付けていただきたいのは「避難」は必ずしもその場から離れなければならないとうわけではない、ということです。すなわち、洪水や津波などにおいては状況により「垂直避難」が推奨されます。
・「垂直避難」は文字どおり同じ建物内で上階に避難する行動で、外にでると危険な場合などに推奨されます。
・今回の目黒川の増水においては、夜間大雨の中行動するとかえって危険、cm単位の氾濫でも流水は危険、2階以上が浸水する氾濫は蓋然性が低い、などの理由から垂直避難が適切である場合が多でしょう。
・また、南海トラフ巨大地震においては多くの地域が30分以内に津波が到着する可能性がある地域として指定されていますが、例えば高台に避難する時間がなく、高層のオフィスピルなどにいる場合は屋上に避難したほうが安全な場合が多いと考えられます。
・いろいろな情報が入ってくると思いますが、状況を正しく把握し正しい判断をしましょう。(了)
