【防災 津波対策コラム】津波は危険! 膝下以下の深さでも流れがあれば命の危険が。
津波の恐ろしさを正しく理解して身を守りましょう。防災コンサル
・2025年7月30日17時現在、カムチャッカ半島で発生したマグネチュード8.8の地震に伴い、太平洋沿岸地域を始めとする広い地域において津波警報及び津波注意報が発令されています。
・津波注意報が発令されるのは 20㎝~1m、津波警報は1m~3m、大津波警報は3m以上の波の高さが予想される場合です。ここでは、津波がいかに危険か簡単に説明したいと思います。
・一般に、流れがない場合でも水の深さが30cmを超えると歩行が困難になり、50㎝を超えると車などが浮き始めるといわれています。
・津波は当然、流れをともなって来襲します。動水圧は流速の2乗とされ、30cmの高さであれば流速2m/秒で、手すりやロープなどの補助なしでは歩行が困難になるとされます。
・津波は通常複数回来襲することが予想されます。通常高台に避難する場合、海とは反対側に移動することが多いと思いますが、来襲した津波が海側に戻る流れも想定されます。合成した場合、流速2m/秒以上になる場合が多いでしょう。成人男性であれば、50㎝、流速2m/秒以上で困難とされます。(あくまで目安です。)
・加えて、服を着用していた場合、動水圧も高くなりますし、浮遊物も考えられますでの危険性はさらに高まるといえるでしょう。
・ちなみに陸上自衛隊は河川や海などを機動する活動を行っていますが、高い練度を有する部隊のみに許された活動といえるほど、高度な安全技術を必要とします。
海水浴やプールでの経験のみに基づいた判断は大変危険です。津波の危険がある場合は、気象庁などからの情報に注意し、アドバイスなどに従って適切な行動をとりましょう。
(了)