【防災 BCPコラム】津波! 南海トラフ巨大地震における津波の被害想定。事前の備えを!
南海トラフ巨大地震では、広範に津波が来襲。 BCPコンサル 防災コンサル
・2025年7月に発生したカムチャッカ半島地震に伴い、日本でも太平洋沿岸地域を始めとする広い地域において津波警報及び津波注意報が発令されました。津波のリスクを改めて認識された方も多いと思います。
・ここでは甚大な被害が予想される南海トラフ巨大地震における津波について見ていきます。
静岡県下田市では31mの津波が!
・2025年3月、最新の南海トラフ巨大地震の被害想定が公表されました。それによると、地震発生から30分以内に30cm以上の浸水が想定される地域は千葉県から宮崎県という広範な地域に及びます。
・先に投稿したコラムで述べたように30cmの浸水・流水でも十分危険ですが、いわゆる東海型の場合、静岡県から和歌山県にかけての沿岸では津波は最大で20m以上と想定されています。津波の到達も早く地震発生から最短2分で1メートルの津波が押し寄せるところもあります。局地的ではありますが、静岡県下田市ではなんど31mもの巨大津波の可能性があるとされています。
・四国沖が震源の場合は、高知県では全国で最も高い34mの巨大な津波が想定されています。瀬戸内海に面した地域にも揺れや津波の影響は及び、中国地方でも犠牲者が出るとされています。
・九州においても太平洋に面する沿岸部はほとんどの地域で10mを超えます。
事前の備えなしでは対処困難!
・言うまでもありませんが南海トラフ地震は南海トラフを震源とする地震であり、その震源域が人々が生活する陸地に近いことも特徴の一つです。見たことのない高さの津波があっという間にやってくる。事前の準備なしでの対処は不可能に近いといえるかもしれません。
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南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域(内閣府)
